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メンタル休職者の対応の注意点とは?

うつ病や適応障害の社員への対応

社員がうつ病や適応障害で休職に入る時の会社としての対応をちゃんと社内で決めていますか?

誰が(どの部署が)対応して何をどのくらい説明して休職中は誰が連絡を取るのか。

今やメンタル休職者の対応はどの会社でも必要ですね。

1)休職に入る時の注意点

休職に入る時は必要なことだけ話す

メンタル不調で休職に入る際には

本人が混乱している状態で

多くの話を理解して判断することは難しいので

必要なことだけ伝えて

あとは書面で渡せるようにしておくと良いと思います

話すこと自体が本人を消耗させてしまいます

先延ばしで良いことは今話さない

ご本人は不安なので

先のことを気にすると思いますが

今必要でないことは

出来るだけ話さないようにしてください

正常な判断ができないので

「退職しようと思います」

と言い出したら

「まずは休養してそれからまた考えましょう」

と先延ばししてください

追い詰められての発言だということを考慮して欲しいです

「休養を要す」の診断書が出たら会社に居させない

何度も言いますが

正常な判断ができていないので

「申し訳ないので引継ぎまでやっていきます」と

もう診断書が出ているのに

出勤して引継ぎ作業をすることを容認する職場が時々あります

 

でもこれは絶対にNG!

診断書の日付を過ぎて働かせていて

ご本人が具合が悪くなったら

会社側の責任です

「出社する」と言ったら

「無理だ」と伝えた方が良いです

2)休職中の社員との連絡はどうする?

休職者と連絡を取る人を限定する

自宅療養中

会社から連絡が入ると休職者は誰でも緊張します

人事から

産業医から

上司から

バラバラに連絡が入ったら休養になりません

 

出来るだけ担当者を決めて

一人からせいぜい月に1回まとめて用件を伝えるようにしてください

 

もし会社に保健師がいる場合は

保健師が伝えて

ご本人からの連絡も保健師に入れるように

決めておくと良いと思います

会社関連のツールを出来るだけ自宅に置かない

休職当初会社から離れると

焦って不安になる人がほとんどですが

休養をしてもらうためには

 

業務用の携帯

会社のパソコン

会社のIDカードなど

 

会社を思い出すものは自宅に置かないように配慮すると

しっかり休養できます

連絡は個人の携帯にメールを入れるのが良いと思います

本人に主体性を持たせる

会社から伝えたいことがある時

メールでも電話でも

最初から用件に入らず

休職者の体調を尋ねる余裕を持っていただくと良いと思います

 

そしてご本人の具合の良い時に連絡を入れてもらうようにしてください

 

メンタル休職者はいずれ復職に向けて

自分の体調を自分で捉えて

ちゃんと人に伝える練習が必要です

 

休職中から主体性を持つよう促して欲しいのです

14年間の健康管理部門の経験から

あくまでも私の意見として書きましたが

会社側も休職者ご本人もわだかまりなく過ごせるよう

参考になれば幸いです